ペットモデルになるため①~③まででは、条件面でのお話をしてきました。
これまで能力は大事!と言ってきましたが実際にトレーニングってどうすればいいの?
と思うペットオーナーも多いはずです。
トレーニング方法をここで詳しく文章で説明することは難しいですが
どういったトレーニング方法を選べばいいかを今回は説明していきます。
まずトレーニング方法はトレーナーによってかなり違います。
「えっ、どれが正しいの?」と混乱する方も多いでしょう。
なぜこういったことが起きるのでしょうか。
それはトレーナーごとによって条件付けの理論の考え方・優先順位が違うからです。
チャイム吠え(インターフォン)を無くすトレーニングの例で例えます。
※厳密には、チャイム吠えの理由によって異なりますが、ややこしくなるのであえて触れません。
①「チャイムがなったら、ハウスの中におやつを入れる」
⇒チャイムの音が鳴ると、ハウスの中におやつが出てくると条件付けされ
吠えるよりもハウスに行ったほうが自分(犬)にとって有益であると判断する。
②「吠えたら、大きな音を立ててびっくりさせる」
⇒吠えることによって自分(犬)に不利益なことが起きると条件付けされ、吠えなくなる。
③「チャイムの音を録音し、小さい音量から繰り返し聞かせ、徐々に大きくすることを続ける」
⇒チャイム=訪問者の条件付けから、チャイム=日常音と条件付けを替え特別な音でないとする。
少なくても三つの改善方法があります。上記はすべて論理に基づいた方法です。
トレーナーによって何を優先に選択していくかで、トレーニング方法が変わっていきます。
こういったことからトレーナーやしつけ本、テレビで違ったトレーニング方法で混乱してしまっているということです。
「結果的にどうすればいいの?」とお思いでしょう。
どのトレーニング方法を選択するべきか、もしくはどの方向のトレーナーを選択すべきかの判断は
わんちゃんの性格です。
とても憶病なワンちゃんに対して、上記②の改善案を実行したらどうでしょう?
改善するかもしれませんがもしかしたらより憶病になってしまう可能性はないでしょうか。
性格によってトレーニング方法を替えないと悪い方向に進んでしまうことがあります。
トレーニングで一番大事で一番難しいことは、その子にあったトレーニング方法とトレーナーを見つけることです。
自分のわんちゃんの様子をしっかり見て、合っているかどうか判断することが大事になります。
ペットモデルをやることに関して言えば、ペットオーナー参加型のしつけ教室に通ったほうがいいでしょう。
ペットオーナーも現場に同行し、実際にドッグモデルに対し指示をかけます。
ペットオーナーが自分のわんちゃんのことを理解していないとコントロールすることは難しいです。
ご自身のわんちゃんとともにペットオーナーも成長していくことがペットモデルへの近道です。