今回はモデル猫に必要なトレーニングについてお話していきます。
「猫ってトレーニングできるの?」とお思いの方がほとんどだと思います!
答えとしては、できます!しかし猫のトレーニングをしている教室はかなり稀です。
「じゃぁ、できないじゃん!」ってなりますが…
アニマルプロのスタッフがいう猫のトレーニングとは「環境慣れ」のことです。
ほとんどのねこちゃんは家から出ません。動物病院くらいでしょうか。
“犬は人につき、猫は場所につく”と言われるほど、ねこちゃんは環境の変化に弱いです。
野良猫さんは堂々と道端を歩いていますが、縄張りの中だけの話で
例え野良猫さんでも、まったく違う場所にぽんっと連れてこられたら固まってしまうでしょう。
モデル猫の撮影でも一番気にする部分で、環境の変化に怯えてしまうと固まる、もしくは狭い場所に
隠れようとします。
こうなってしまうとおやつをあげようとしても食べないし、猫じゃらしにも無反応です。
モデル猫の撮影では、おやつや猫じゃらしでポージングさせたり、目線を取ったりしますので
何事にも無反応で隠れることばかり考えていると撮影できません。
つまりペットモデルにおけるねこちゃんのトレーニングとは日ごろから家以外の環境に慣らすことです。
簡単に説明していきます。
※万が一の逃走防止のためハーネスの着用は必須です。
ステップ①バギーなどで公園などに連れ出す※できれば蓋を開けて
この時気を付けなければならないのは、環境レベルです。
夕方のちびっこが大量に遊んでいる公園に連れて行ったら、逆に「外はとんでもないところニャ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
と思ってしまいます。
朝方か夜の静かな場所から慣らしましょう。
ステップ②公園などについたら、バギーから出さずおやつをあげてみます。
ペースト状おやつでもカリカリおやつでも構いません。その子が好きなものをあげてください。
食べないようであれば、無理をせず、繰り返し刺激の少ない場所で慣らすようにしてください。
食べるようなら↓
ステップ③ベンチなどに腰掛け、膝の上にねこちゃんを置いてみて、おやつをあげてみてください。
ここからの流れは基本同じです。
食べなければ無理せず、食べればステップ④へ
ステップ④地面に置いてみて、おやつをあげてみる
ここまでくれば、最初のころのねこちゃんと今の猫ちゃんの違いが目に見えてわかるはずです。
ここまで来たら、違う場所でもできるか確認してどんどんいろんな環境にも慣らしていきましょう!
「おやつより猫じゃらしが好きにゃ!」って子もいますので、おやつの代わりに猫じゃらしでも構いません。
また嗜好性の高いおやつや、食いつきのいい猫じゃらしは家以外で使用するようにしたほうがいいでしょう。
普段から最上級のものを与えていると「いつも食べてるやつニャ…それどころじゃないニャ…」となりやすいです。
特別な環境だから、特別なものをあげてください。
「こ、怖いけど…何ニャ(゚д゚)!このとんでもなくうまそうな匂い(;゚Д゚)
最初は怖かったけど、外はおいしいものを食べられるいいとこにゃのか!」
と思ってもらいたいからです。
最後に
若ければ若いほど環境慣れが早いです。
中には何もしなくても、全く環境の変化に動じない子もいます。
生まれ持ってのモデル猫さんですね!
ただそういったねこちゃんは稀です。本当に自分のねこちゃんをペットモデルにしたい場合は
ねこちゃんにストレスを与えないためにも、日ごろから少しずつ慣らすことが大事です。