演出コンテってなに?
今回は、より業界に近いお話をします。
他の動物プロダクションや記事ではなかなか書いていない話ですよ!
演出コンテ
TVCMなど広告関係の動画撮影の際には基本的に演出コンテというものがあります。
動物プロダクションだけでなく、すべての関係者がこの資料を参考に当日の現場をイメージします。
これはとても重要な資料で、この演出コンテを見て
どういった動きがペットモデルに必要なのか、周りの環境はどうなのかを事前に想定して
制作さんと打ち合わせします。
実際の作品のコンテをオープンにはできないので、私が書いた架空の演出コンテをお見せします。
架空のコンテですよ!テーマは「激ウマスパイスのTVCM」です。初めて見るそこのあなた!
今「絵雑だなー、字汚いなー」って思いましたか!?
実際こんな感じのばっかりです(笑)本当です。もっときれいなコンテもありますが…
実際に解説しますね。
演出コンテで見るのはまずペットの動きです。
一番最初にタレント猫がでるのはC4(C=CUT)です。
画を見る限り、人物なめのタレント猫です。
距離が少しありそうですが、これはただ座っていればいいだけだろうと判断できます。
最初に必要なな能力は人が離れてもじっと座っていることだとわかります。
その下にexとありますがこれはまぁおまけみたいなもので
絶対使うわけではないが撮影したいカットって感じです。
このカットでは、商品の上に手を乗せる手の寄りの撮影です。
つまり、どうやったら手を乗せられるのか考える必要があるってことです。
いろいろ方法はありますがここでは企業秘密ということで。
C5では、タレント猫の全身+商品で、商品の上に猫の手が乗った状態+カメラ目線であると
想像できます。
C6では抱っこされる。つまり抱っこを嫌がるタレント猫は提案できないとなります。
最後のC8では、毛づくろいをしているように見えます。
つまり、毛づくろいをさせなくてはいけないと想像がつきます。
手法はこれまた企業秘密です(笑)
ちなみに
C4ではまだ手を乗せず、お座りだけだと判断したのはその下に乗せる寄りのカットがあるからです。
このように前後関係の演出を見ても、どういった動きが求められるかより詳しく想定することができます。
またスタジオやセットの雰囲気も想定できます。
家庭用の調味料であり、同じ部屋に飼い猫がいる状況から考えて
ハウススタジオか、建て込みで部屋を作るかです。
どちらにしろ、一般家庭の家の雰囲気のセットなはずです。
「タレント猫もあんまり特殊なセットよりも、一般家庭の見たことあるようなないような
空間のほうが落ち着きやすいので環境としてはいいほうだな」とか思います。
演出コンテを見るだけでタレント猫に必要な能力、事前に確認しておいたほうがいいこと
事前に伝えておいたほうがいいことがボンボン出てきます。
キャスティングするにあたり、この作業を怠るもしくは不慣れな人が行うと
当日現場で撮影がストップすることになります。
撮影現場ですし、生き物ですので当然イレギュラーなことは
発生するものですが、極力リスクを無くすことがペットモデルの撮影には不可欠ですね。
アニマルプロは動物プロダクションとして、最善を尽くします!
次回は台本の説明をします!
詳しく書いてほしいことや、ペットモデルで解説してほしいことがあれば
SNSからメッセージを受け付けてます。
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