色々な指示語があるけど実際はどれがいいのか?
わんちゃんへの指示語で、いろいろあってどれがいいのかわからないと思います。
座らせる指示語にも「お座り」「座れ」「シット」などなど
結論からいうと、どれでも変わらないです。
極論から言えば「あ」でも「い」でも変わりません。
犬の基本トレーニングとは条件付けである
人は、犬が人間の言葉を理解していると思いがちですが、そうではありません。
「指示」-「(誘導)」-「行動」-「結果」を結び付けているだけです。
「なんのこっちゃ!」と思いますよね
大きな流れは
・「指示」は「お座り」などの指示語と、指や手の動き(例えば人差し指を上にあげるとか)のこと
・「(誘導)」はおやつやおもちゃ、リードなどさせたい動きを自発的にさせやすくするもの
・「行動」は実際にわんちゃんが考えて行動する動き
・「結果」は「指示」を聞きながら「行動」した「結果」に応じて、その「行動」の頻度を増やすか、減らすか学習する
例え
人間:「お座り(指示)」と言いながら、おやつでお座りするよう「誘導」してお座り(行動)をしたら、ご褒美のおやつを上げた(結果)
わんちゃん:「おすわり」って言われたら、この体勢(お座り)を取ればおやつもらえる!と学習する
最終的にわんちゃんとって結果が良ければ、その行動頻度は増え
結果がわんちゃんにとって良くないものであれば、行動頻度は減ります。
人間に例えてみましょう。
■行動頻度を増やす場合
・「勉強しなさい!」と言われて勉強したら、100点取ったらお小遣いUPした!⇒もっと勉強する
・「少し痩せなさい」と言われて筋トレしたら、マッチョになってモテ始めた!⇒もっとマッチョを目指す
■行動頻度を減らす場合
・ポイ捨てしたら、おじさんにとんでもなく怒られた⇒ポイ捨てしなくなる
・道路で遊んでたら、車に轢かれた⇒道路で遊ばなくなる
意外に簡単な考え方じゃないですか?
「(誘導)」に()がついているのは、誘導を必要としない場合もあるからです。
よく自分のしっぽを追いかけてグルグル回っているわんちゃんとか見ます。
そのグルグル回る動きを芸として教えようと思ったら
グルグル回っている時に「スピン!スピン!(声での指示)」と言いながら
ご褒美を上げてください。
それを繰り返していくうちに、「スピン」でいつでもクルクル回るようになります。
ここでいうご褒美はなんでも構いません。
絶対条件なのはわんちゃんがご褒美と思うかどうかです。
おやつでもボールでも構いませんし、褒めるだけでも構いません。
少し話がずれてしまいましたが…
どの言葉でも「行動」と「指示」を条件付けできれば「指示語」はなんでも構わないということです。
最後に気を付けてほしいのが「指示語」はご家族・トレーナーなどで統一することです。
わんちゃんにとって「お座り」=「座れ」=「シット」ではありません。
人間からすると、同じ意味ですがワンちゃんにとっては全くの別物です。
ここまで詳しく厳しくいう動物プロダクションはあまりないと思いますが
プロのペットモデルを目指すのであれば、避けては通れない道です!
アニマルプロと一緒に一流のペットモデルを目指しましょう!