【お役立ち情報】指示の種類

 指示って思ってなくても指示になってるかも!?

 

前回、同録の話の流れで指示について軽く触れました。

【ペットモデルお役立ち情報】同録

 

今回は指示についてより詳しく説明していきます。

専門用語も出てきますので混乱しないように頑張ってついてきてください。

今日のことを理解するとペットモデルに必要なトレーニングの役に絶対に立ちます!

 

指示の種類

・声での指示⇒声符(せいふ)と言います※コマンドなどとも言ったりしますね。

・指での指示⇒指符(しふ)と言います※ハンドサインなどともいいます。

・体での指示⇒体符(たいふ)と言います。

 

声符、指符は一般の方でも意識して使っていると思います。

問題は体符です。

 

皆さんのほとんどが体符を理解していません。

体符がもっとも人間の動きが大きいため、ワンちゃんにとっては

指示を理解する大きな判断材料になります。

 

いくつか例を上げます

・人間が真っすぐ立った状態だと「おすわり」といってもお座りしないけど、前かがみになって指示をかけるとお座りする

 

・立った状態で「おいで」と言っても来ないけど、しゃがんで呼ぶとくる

 

・人間がしゃがんだ状態で「待て」をかけると待てるけど、そこから人間が動くとワンちゃんもうごいてしまう

 

いかがでしょうか?

当てはまった人いませんか?

 

解説していきます。

・人間が真っすぐ立った状態だと「おすわり」といってもお座りしないけど、前かがみになって指示をかけるとお座りする

⇒「おすわり」という声符ではまだ学習できていない証拠です。

前かがみになった途端、おすわりしたらその「前かがみになる」という動きこそが

そのワンちゃんにとって「おすわり」の指示だと学習しています。

「おいで」も同じくです。

 

・人間がしゃがんだ状態で「待て」をかけると待てるけど、そこから人間が動くとワンちゃんもうごいてしまう

⇒これは指示というか合図に近いです。

合図というのは「解除」のことです。

みなさんよくやるのが、おやつを目の前において「まてまてまて・・・よし!」ってやりませんか?

その「よし!」の部分を「解除」と言います。

 

つまりしゃがんだ状態だと待てるのに、立つと動いてしまうのは

人間がしゃがむ=なにかやる(トレーニングとか)

人間がしゃがんだ状態から立つ=解除、終わり、自由

 

と学習している可能性大です!

 

トレーニングとしては

この体符を徐々になくし、声符や小さな指符のみでも

指示しっかり通るようにすることです。

 

動物プロダクションの登録会とかでうまくいかなかった方とかは結構こういうのが関係しています。

環境の変化も当然ありますが、カメラ撮影をやると目線を取ったりワンちゃんに被らないようにするため、いつも通りに体符を使えないのでより指示が通りにくくなっています。

「家ではできる」という人が8割くらいです。

しかし動物プロダクション側から言わせていただくと家でできても

意味はなく、毎回違う現場でしっかりコントロールしていただかなくてはいけません。

 

ペットモデルの撮影ではいろんな状況、いろんな体勢で指示をかけることがあります。

体符に大きく影響を受けていると難易度の高い撮影は困難になります。

 

お家でまず、すべての指示が立った状態でもちゃんと聞くか確かめてみてください。

前かがみになってはだめですよ!

指符と声符でうまくいかなければ体符を使って

どの程度現在体符が必要か確認後、徐々に体符を小さくするようにしてください。

 

文章だとなかなか説明が難しくてわかりずらいと思いますがご容赦ください!

これも優秀なペットモデルが集まる動物プロダクションを目指すためです!